2014年2月10日月曜日

日本での公開に至るまで

  ブラジル原爆被爆者協会は、2008 年にブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)となった。被爆者平和協会は、2005 年に被爆 60 周年を記念してサンパウロ市内の学校で被爆の実相を伝えるために日本で製作された長編アニメーション「NAGASAKI194
5 アンゼラスの鐘」(監督 有原誠治)の上映会を開催。有原監督もサンパウロを訪問し、鑑賞した市民と交流した。その後、ブラジル被爆者平和協会は、「アンゼラスの鐘」のブラジルでの配給権を獲得し、被爆体験の証言と合わせてブラジルの高校や大学などでの上映活動に取り組んでいる。

 そのつながりから、被爆者平和協会は渡辺淳子理事の来日の折に有原誠治監督にロベルト監督の「1945 年 8 時 15 分」を紹介して、日本での普及を相談した。ブラジルに移民となった被爆者たちの活動を伝える映像は日本では初めてで、大変貴重な作品であることから、有原監督は日本での公開を約束。森田会長やロベルト監督と相談しながら、日本で親しみやすいようにと部分的に再編集し、今回の公開に至った。
 

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